体験談

【人生が変わる?】

参加者からトレーナーへ。

私は、生まれつきの臼蓋形成不全という、股関節の異常を抱えていました。
ですが、幸いにも赤ちゃんの頃に股関節脱臼の治療のために装具を着けて矯正したため、日常生活で特に困る事はりませんでした。だから、自分の股関節に問題があるなんて知りもしませんでした。

とにかく体が柔らかくて、開脚などお手の物、当時は珍しい新体操を習ったのも、体の柔らかさ故でした。

大学を卒業してからは、元々の運動嫌いもあり、日常生活や仕事をする程度の動きしかありませんでした。

37歳で双子を妊娠してから、私の生活に徐々に制限が増えて行き、活動量も今までとは比べ物にならないほど下がってしまいました。
妊娠22週で入院してからは、安静ということもあり、どんどん動かない生活になっていきました。

最初に股関節に痛みを感じたのは、妊娠中のベッド上安静を続けている時でした。
お腹も物凄く大きかったし、寝たきりで過ごしているせいだと思っていましたが、実はそうではなくて、長い長い股関節痛との付き合いの始まりとなりました。

35週で出産するまでの3ヶ月余りを寝て過ごした訳ですが、出産後はすぐに動き始めました。

術後の痛みも有りましたが、それより身軽になったのにいつまでたっても股関節の痛みは取れません。
退院してからは、徐々にびっこをひく生活になっていきました。

足が痛みで上がらないので、ちょっとした段差に躓いて足をねじったり転びかけたりする事も日常茶飯事になっていたある日、双子の1人を抱っこしている時に派手に前に転んでしまいました。

幸い、とっさに子供の頭を庇ったし、私も体を捻って子供を踏み潰さないようにしたので子供は怪我をしませんでしたが、私はあちこちを打撲して、擦り傷だらけになってしまいました。
このままではまずいと、整形外科を受診したものの、その時は特に何も言われませんでした。
臼蓋は小さくて問題がありますが、その間の軟骨がすり減っているわけではないので、痛みが出る理由がわからないと言われたのです。

仕方がないので、動ける範囲で動く生活が始まりました。

ベビーカーが松葉杖代わり、1人、軽い方の娘を抱っこして、重い方の息子は常にベビーカー。
そんな生活でした。

双子の成長とともに活動範囲も広がり、それとともに痛みは日に日に強くなって行きました。

あちこちの整形外科で診てもらうも、臼蓋は小さいけど、軟骨すり減ってないから大丈夫という診断ばかり。痛み止めと湿布を出されるだけで、何の解決も見つかりませんでした。

それでも、痛いから困り果てて、たどり着いた整形外科で言われたのが人工股関節にしますか?ということでした。
この股関節は遅かれ早かれ人工股関節になるし、今紹介状を書いてもいいよ。

そう言われたのです。
まだ小さな双子を抱えているのに、1ヶ月も2ヶ月も入院できるわけがありません。
いつかは人工股関節になるんだという現実を受け入れつつ、頑張れるところまで頑張るしかないと、整形外科通いはやめました。

痛みを抱えての生活が数年続いたある日、酷い腰痛と股関節痛で立ち上がることができなくなり、近所の整骨院に駆け込みました。
整骨院では仙腸関節の捻挫と言われ、治療を開始しました。
股関節のことも話を聞いてくれて、いつかはそうなるかもしれないけど、そうなるまでの期間を延ばせるよう頑張りましょうと、治療を続けました。
少しずつ腰痛はマシになって来ましたが、通って、何処かを治療中に他のどこかを怪我する生活の始まりでした。

週一ペース以上で、足や肘や膝を捻挫する。
怪我をしないように慎重に歩いてるにもかかわらず、ありえないほど怪我をしていくのです。
だから、毎日毎日、整骨院に通っては少し緩めてもらい、今日はここが痛い、こっちはちょっとマシ。そんな会話を続けていました。

そんな日々が2年半続いていました。
夫の仕事の関係で、翌春から海外での生活が決まっていて、何とかしなきゃという思いと、どうにもならないだろうなという諦めの気持ちと、不安と、そんな中でジョイントケアと出会いました。

でもどうせ、何をやっても無理だったし〜という気持ちで、やるだけやってみよう。と参加しました。
相変わらずびっこをひいて参加した体験会。

あぐらをかいてくださいと言われ、転びそうになりながら必死であぐらをかきました。その時の私の気持ち、この人何言ってるんだよ。あぐら、無理でしょ。でした。

仰向けに寝てと言われても、無理ですと。
そんな私が痛くない体勢で、痛くない範囲の施術。

なのに、20分後にはまっすぐ歩ける〜という大変化を遂げました。
途中から、自分の体の変化がおかしくて、笑うしかないほどの大変化でした。
若い頃の体が柔らかかった時の私に戻ったような気さえしました。
下半身の施術を20分受けただけで、姿勢も変わり、痛みもなくなりました。
すぐに効果が現れたのです。そして、それを維持する方法をその場で習いました。ものの30分もしないで会場を後にした私、来た時とは別の人でした。

変化は痛みが取れただけではありませんでした。

ジョイントケアを初めて施術してもらってから、ピタッと捻挫が止まったのです。
整骨院の先生からも、最近捻挫してませんね。と言われるくらい、捻挫が止まり、あちこちが良くなっていきました。

というのも、ジョイントケアを受けて歩けるようになった衝撃で、私は自宅でセルフケアをやりまくったのです。

いつも家でゴロゴロしていた時の姿のまま、動作を1つ足すだけだったので、何時間でもセルフケアが続けられました。
すると、日に日に変わっていくのがわかりました。

痛くて寝返りが打てず、いつも同じ方向を向いて寝ていた私が、ある朝目覚めたら痛かったはずの姿勢で寝ていました。
もう、びっくりしかありませんでした。
整骨院の先生からも、もう股関節の可動域は正常と変わりません。と、数週間で言われました。
ずっとびっこをひいていて、子供の運動会でも親子競技に出られなかったのに、息子をおんぶしての騎馬戦にも参加しました。

家族で遊園地に行き、沢山遊びました。
前からやって見たかった遊具、ハーネスをつけて空中遊泳もやりました。
はしゃぎすぎて歩けなくなるほど痛みが出ましたが、救護室でソファーを借りてセルフケアを15分やったら、再び歩けるようになり、その後は夜までカートに乗ったり、走り回ったり、一緒に行った夫が驚くほど遊び尽くしました。

冬には子供を連れて北海道に遊びに行き、ずっと中断していたボルダリングも挑戦できました。
お友達に誘われた、かなり歩くイベントももう怖くありません。

もちろん、臼蓋形成不全が治ったわけではないので、痛みが出る股関節とはずっとおつきあいしていかねばなりません。

でも、ジョイントケアをやることで、将来人工股関節になるかもしれない不安はほとんど無くなりました。

私は私の体を自分で整えていけると言う自信がついたからです。

実は、私の母も臼蓋形成不全が原因でつい最近、人工股関節への手術が決まりました。
痛みはこれまでと比べるとかなり軽減されるでしょうが、行動の制限など困ることも出て来ます。

骨格的な遺伝はあるそうなので、私の子供達や、甥っ子、姪っ子たちにももしかしたら将来、そういう問題が発生するかもしれません。

私と同じ痛みや悩みは味わって欲しくない。1人でも多くの悩める人々に、自分で整えて未来を変える方法があることをお伝えしたいと強く思います。
自分と、家族の健康のためにも、ジョイントケアを生活に取り入れて欲しいと思います。